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2012年11月18日 (日)

赤堀奈々プロのツアー引退試合...

 エリエールレディスオープン・最終日。昨日、なんとか予選通過した赤堀奈々プロにとっては、今日が本当に引退試合です。応援している選手の引退を目の当たりにするのは初めての体験です。7年間応援してきましたので、非常に感慨深いものがあります。

 予選を通過して、本当に良かったと、つくづく感じます。
 そして、ゴルフの神様は、確かに存在したようです。INスタート、第16組(8:06スタート)の組み合わせは、辻村明須香プロ、穴井詩プロ、赤堀奈々プロ。3選手共に江連忠プロ門下生です。偶然というには恐ろしくタイミングの良い組み合わせで、プロの間でも、「こんなことって、あるんだあ!」と話題になっているようです。

 それでは、赤堀奈々プロのレギュラーツアー最後のラウンドをレポートしたいと思います。昨日に引き続き、このブログ史上最も詳細なレポートになります。

 いつものように、残り距離は、原則フロントエッジまでで、グリーン上は、遠目から見たおおよその距離です。残り距離で○~○Yとか、○Y前後などの表現は、コース上の黄点から読み取った距離で、○○Yと断定している距離は、選手またはキャディさんの補足を数えて距離を読み取っています。
 尚、飛距離はロープ外でのGPSによる計測。ピンまでの距離は、レーザー距離測定器にてロープ外で計測したおおよその距離です。

PP:ピンポジション
PD:ピンまでの距離(Playing Distance)

 赤堀プロの引退を笑顔で見送るような晴天に恵まれました。しかし、ラウンドが始まると、風邪が出てきて、風の強い一日となりました。
 奇跡的なペアリングに加え、関東~東北在住のファンも勢揃いで、“奈々祭り”状態でした。今日は、スコアよりも、本人が納得のいくプレーが出来れば良いのではないでしょうか。

[No.10] 391y/Par4(PP:右下) -(1)
「スタジオアリス所属、赤堀奈々」のコールに、辻村明須香プロが何やらギャラリーに向かって呼びかけました。拍手でかき消されましたが、“今日で引退”というようなことを言ったようです。最後の「応援よろしくお願いします!」の声が響き渡りました。
①ティーショットは、ナイスショットで、フェアウェイ左のファーストカットギリギリへ。
 飛距離:220y、ピンまで約180Y。
②グリーン左手前にショート。
③ラフから約30Yのアプローチは、ピッチエンドランでピンそばにピタリ。ナイスアプローチで、OKパー!

[No.11] 365y/Par4(PP:右上) △(2)
①アゲンストの風に、ティーショットは、フェアウェイセンターへナイスショット。
 飛距離:220y、残り:150Y、ピンまで約170Y。
 飛距離:210Y、ピンまで約170Y
②ピン左下カラーへ。
③約10mの軽いスライスラインに対し、1m強オーバー
④返しのパットは、カップ左に切れてボギー
 この3日間、ショートパットが入らず苦しいラウンドになっていますが、今日の場合は、「絶対にショートだけはさせない」という気持ちが感じられました。結果、抜けてしまうことが多かったようです。

[No.12] 165y/Par3(PP:左下) □(3)
PD:171Y打ち下ろし、右からのアゲンスト
①ティーショットは、グリーン右手前のフェアウェイへショート
②約30Yのアプローチは、3mオーバー
③カップ左を通過、返しも外してしまい、痛いダブルボギー

[No.13] 511y/Par5(PP:右下) -(2)
①フォローの風にのって、ティーショットは、フェアウェイセンターへ
 飛距離:240~250Y
②フェアウェイセンターをキープ。残り67Y。ピンまでは、約75Y。
③ウェッジでピンデッドに落とすも、スピンが効かず6~7mオーバー
④下りのスライスラインは、カップの1mほど右へ切れていきパー

[No.14] 370y/Par4(PP:左) -(2)
①左から右への強いアゲンストの中、ティーショットは、フェアウェイセンターへ。
 飛距離:200Y、残り149Y、ピンまでは160~170Y。
②ピン左手前4~5mへナイスオン
③昨日に続いてのバーディーかと期待されましたが、カップを1mほどオーバーし、パー。

[No.15] 152y/Par3(PP:やや右上) -(1)
PD:151Y、左から右へのフォロー
①ティーショットは、少し深く入った感じで、グリーン手前のエッジへ
②パターでのアプローチは、ピン右下1mへ付けてパー

 ここで、ギャラリーに中にプロのキャディさんを何人か発見。諸見里プロのキャディをされている方や、今年、何度か赤堀プロのキャディを務めた茂木プロのキャディさんがいました。お二人は、ホールアウトまで、ずっと付いていらっしゃいました。このような場面を見ると、「本当に最後なんだなあ」という実感が湧いてきます。

[No.16] 362y/Par4(PP:手前) △(2)
①ティーショットは、フェアウェイ右側をキープ。
 飛距離:230Y、残り113Y、ピンまで120Y
②得意のコントロールショットでピンそばへというシーンを想像しましたが、まさかの大ダフリで、50~60Yしか距離が出ず、あわや池かという右のラフへ。
③ピンまでは、約65Yほどのアプローチは、ピン右5~6mへ
④カップ左に外してボギー
 本来、コントロールショットが得意な赤堀プロのミスは、やはり平常心を保つことの難しさを物語っているようでした。

[No.17] 400y/Par4(PP:右上) -(1)
①長いミドルホールという条件に加えて、かなり強いアゲンストで、ティーショットは、フェアウェイセンターをキープするも、残り200Y以上の軽い打ち上げ。勿論、アゲンスト。
②3Wでも届かない状況から、赤堀プロの選択は、なんと、直ドラでした!やや左足上がりというライですが、7年間応援していて、赤堀プロの直ドラは初めて見ました。
 もしかしたら、赤堀プロからのファンサービスかもしれません。
 そして、その打球は、ややスライスがかかりグリーン左に外れはしましたが、まっすぐに行けば、届いていました。自分も含めて、ギャラリーからは、「ナイストライ!」の大きな声が木霊しました。
③約30Yのアプローチは、ピンの真下1.5mへ
④ほぼ真っ直ぐなラインを決めてナイスパーセーブ!
 このパーセーブには、会場が盛り上がりました。

[No.18] 506y/Par5(PP:右上) -(2)
①フォローの風にのって、ティーショットは、フェアウェイセンターへ、飛距離は230Y。
②ナイスショットでしたが、左のラフへ、残り60~80Y、ピンまで約85Y。
③ウェッジでのコントロールショットは、またも深く入りピン手前に5mほどショート
④カップ左を通過してパー

 やはり、平常心を保つのは如何に難しいかという感じがしましたが、強め強めのパットや、きれいな弾道でフェアウェイセンターをキープするドライバーショット、積極的なショットは、気持ちが伝わってくるようで、応援しているファンは、バーディーが出ないながらも、沈むことなく、大きな声援を送っていました。

[No.1] 375y/Par4(PP:右上) △(2)
①右から左へのアゲンストの中、ティーショットは、フェアウェイ右側をキープするも、飛距離は200Y弱。残り177Y、ピンまで約195Y。
②グリーン右のラフへ
③約35Yのアプローチは、ピン方向からフックして、ピン下3~4mへ
④カップ左を通過しボギー

[No.2] 526y/Par5(PP:右下) □(2)
①アゲンストの中、ティーショットは、フェアウェイセンターをキープ
②少し捕まりすぎたか、やや右に出て、池の横にある松の木の根元のラフへ。
③あたりが薄く、辛うじて池を越えて、グリーン右手前のフェアウェイへ
 このとき、ボールのあった区域がラテラルウォーターハザードを示す赤線内だったようですが、誤ってソールしてしまっていたようです。
⑤約50Yのアプローチは、ピン手前2mへ
⑥風に煽られながらのパットはカップ右を通過し、ダブルボギー

[No.3] 164y/Par3(PP:左) -(1)
PD:170Y、アゲンスト
①ティーショットは、7Wでグリーン左のエッジへ
②パターで、カップ左50cmオーバーで、OKパー

[No.4] 382y/Par4(PP:右下) ○(1)
①ティーショットは、時折出るプッシュアウトで、右のラフへ。
 飛距離:225Y、ピンまで約150Y
②ピン奥2mへナイスオン!
③下りのラインを読み切って初バーディー!
 次のホールに向かう途中で、赤堀プロとグータッチさせていただきました。(^_^)v

[No.5] 176y/Par3(PP:右上) -(2)
PD:183Y打ち下ろし、アゲンスト
①ティーショットは、ピン右手前5~6mへナイスオン
②下りのスライスラインは、カップ右に切れてパー

[No.6] 370y/Par4(PP:右上) -(1)
①ティーショットは、捕まらず右のラフへ
 飛距離:225Y、ピンまで約150Y
②グリーン右手前のエッジへ
③ピンまで30Yのアプローチは、2段グリーンの段にぶっつけるようなピッチエンドランで、ピン左80cmに付けてナイスパー

[No.7] 345y/Par4(PP:左下) △(2)
①アゲンストの中、ティーショットは、ナイスショットで、フェアウェイセンターをキープ。しかし、危うく飛びすぎて、クロスバンカーに入りそうなところでぎりぎりセーフ。
 飛距離:225Y、残り101Y、ピンまで約115Y
②コントロールショットは深く入りすぎて、グリーン手前にショート
③ピンまで約25Yのアプローチは、3mオーバー
④返しのパットはカップ右を通過しボギー

[No.8] 364y/Par4(PP:左下) -(1)
①右からの横風の中、ティーショットは、フェアウェイ右をキープ。しかし、フィニッシュに違和感あり、打球も捕まっていない打球。前の7番ホールのティーショットの後、腰のストレッチをしていたので、もしかしたら、腰に違和感があるのかもしれません。なんとか最後まで持って欲しいと願うのみです。
②ピンまで約145Yのセカンドショットは、ナイスショットでピン筋に行ったもののグリーンをオーバーし、奥のラフへ。
③大きくスライスする難しいグリーンに対し、アプローチは、ピンに向かって左側1.8mへ。
④予選2日間ボギーという相性の悪いホールでしたが、なんとかパーセーブ

いよいよ、赤堀プロのレギュラーツアー最終ホールを迎えました。
ティーに上がる際に、みんなからの激励に笑顔で応えていました。

[No.9] 503y/Par5(PP:左上) ○(1)
①打ち下ろし、風はややフォローのティーショットは、フェアウェイセンターへ、渾身のナイスショット。このまま辞めてしまうのがもったいないくらい、本当にすばらしいショットでした。飛距離:245Y
そして、ティーを降りる前に、選手とキャディさんで、記念撮影が行われました。
②左足下がりのライからフェアウェイウッドでのショットも、ナイスショットで、フェアウェイをキープ。残り30Y。
③ピンまでは、約50Yのアプローチは、ピン手前2mへ。
 ここで、辻村明須香プロが、最初にパーでホールアウトし、続いて穴井詩プロが先にホールアウトし、赤堀プロのバーディーパットを残すという粋な計らいがありました。
④“有終の美”の期待がかかる中、赤堀プロの最後のバーディーパットは、しっかりとカップインしてバーディーフィニッシュ!!何ともいえない、きれいなバーディーでツアー生活にピリオドを打ちました。
 もちろん、ギャラリーからは大きな声援が送られました。

 スコアこそ+6でしたが、平常心を保つのが難しい中、赤堀プロらしい、素晴らしいプレーを魅せていただきました。おそらく、見ている誰もが「本当に辞めちゃうの??」って思ってると思います。そんな3日間...いや(引退発表後の)2週間でした。
 本来、パターの上手い、ショートパットを外すイメージの無い赤堀プロが、今週は、ショートパットに苦しみましたが、細かいプレーほど難しいということを感じました。

 INスタートにもかかわらず、大勢のギャラリーがいました。特に最終ホールは、9番ホールにもかかわらず、ごった返していました。
 そんな中、ホールアウト後、同門の選手たちとハグし、グリーンを出て行く、辻村・穴井両プロの目には、涙がありました。近くには、妹分の堀奈津佳プロの姿もありました。遅れて出てきた赤堀プロは、笑顔でギャラリーの声援に応えながら、アテストに向かいました。

 それから待つこと....30分~1時間?クラブハウス前で、選手たちによる胴上げがありました。かなり、高く上げられていて、怖いくらいでした。
 その後、柵の前に集結しているファンの前に、赤堀プロが戻ってきてくれました。
 私は、色紙にサインをいただきました。赤文字で。

Akanana_sign_2

 その後、ギャラリープラザにご足労願い、みんなで色紙に書いた寄せ書きをお送りしました。2枚組で、1枚は、ファンからのメッセージが中心で、もう1枚は、神戸のお好み焼き屋さん「てんこもり」で書いていただいたものが中心になっています。サプライズで、辻村コーチのメッセージもありました。

 その場で、赤堀プロからは、その場にいたファンに、ボールをプレゼントいただきました。

Nana_ball

 そいてもう一つ、最後に、ゴルフの神様からのプレゼントがありました。
 東北福祉大学の後輩にあたる佐伯三貴プロが逆転優勝!赤堀プロの引退に華を添える形になりました。表彰式の後、2人が一緒に戻ってくる姿がありました。

Redersboard

 2日目ギリギリの予選通過、最終日のギャラリー数、最終日の組み合わせ、数々の好プレー、そして笑顔。さらには、佐伯三貴プロの優勝。
 本当に、赤堀プロの引退試合にぴったりの3日間となりました。

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コメント

お疲れ様でした。

素晴らしい、引退試合だったですね
ちゃんは、素晴らしいプロです

皆さんと、ご一緒に応援できて光栄でした。

感動と勇気の三日間。
奈々プロ、ファンの皆さん、ありがとうございました。

自分のような新参者を、末席に連ならせていただき、感謝しております。
ラウンド後には一般ギャラリーには味わえない経験をさせていただき感無量です。
福島まで来て本当によかったです。
ありがとうございました。

7ファンの付き人さん:
 こちらこそ、奈々プロの応援有り難うございました。
 応援は、やはり多い方が良いので、きっとご本人も喜んでいると思います。
 最高の引退試合でした。

まことさん:
 3日間ありがとうございました。
 長い間、ネット上では、お互いを知りながらも、なかなかお会いできませんでしたが、最後の最後にお会いできて、本当に良かったです。
 また、機会がありましたら、是非、お会いしましょう。


7ふぁんさん:
 森永の時、声をかけて本当に良かったです。最後は、大勢のファンに見送られる形になり、きっと奈々プロも嬉しかったのではないかと思います。


本当に、素晴らしい引退試合でした。

付き人、共々お返事頂き有り難うございます。

皆さんと知り合いになったり、
サスケさんとも、話が出来るのも、奈々ちゃんを応援てたからだと思います。

今度、お会いするのは、来年になるかと思いますが、また宜しくお願いします。
自己紹介は、改めてメールさせて頂きます。

ps

茂木さん、まさかの予選落ちびっくりでした。
サスケさんとは、奈々ちゃんの、スタートホールで会い、仕事なくなっちゃたから、応援に来たよ!
サスケさんも、まさか落ちるとは、びっくりしたそうです。
歩きながら話をしてて、奈々ちゃん居なくて来年は、だれ応援するの?

そぉね~、サスケさんを応援しますよ!((笑)でした。

7ふぁんさん:
 本当にいろんなことがありました。茂木プロの予選落ちも含めて....。

 今年の観戦は終了しましたが、来年また宜しくお願いいたします。

ツアー観戦は、終了して、これからは、自分のゴルフです。

週末は、バカンスですね。
気をつけて、楽しんできてください。

7ふぁんさん:
 私も、自分のゴルフで頑張ります。観戦で覚えたこともあるので、活かしていきたいです。

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